【デルフト窯】オランダ

2002年8月に、オランダ旅行のついでにデルフト窯へ行きました。電車の本数もまずまずあって、アムステルダムから1時間もあれば到着します。今回は王立フレス窯へ行くので、駅からは広場とは反対の方へ向かい、徒歩10分くらいで到着。朝早く着いたので、ゆっくり見物出来ました。左の写真は入り口で、ショールームと販売室に分かれています。
ショールーム入ってすぐにある看板です。周りはなんと、デルフト焼きの破片がびっちり貼ってあります。豪華ですが近寄ると怪我しそうです。ショールーム前にはばかりへ行きましたら、やっぱり便器もデルフト焼き!徹底しております。中庭もすてきな建物です。
展示室内にはたくさんのクリスマスプレートが!年代別にずらっと並んでいます。風景が多いのですが、中には飛行機とかアラビア風な文様の皿もあり、興味が尽きません。また、展示室のコーナーごとにアンティークな調度品でまとめたものや、タイルで壁を囲ったところなどがありました。
左はビスク陶版に白いレリーフのラインを作り、色を流し込んだもの。右はちょっと変わった記念プレートです。宇宙船のようなものが描かれています。風景画で図案に使われているのは、デルフトの町並みのようでした。
部屋の中央では、絵付けのデモが行われていました。まず、下図を写します。型紙のライン位置にミシン目のような穴があり、素焼きにくっつけた後、粉カーボンをパタパタして穴から図案を写します。その後ラインを取って、中をダミの要領で彩色していました。使用していたのは呉須のようでした。手前左にある水の入ったボールで筆を洗います。中央にあるのはコーヒーカップで、日本人の友達にもらったそうです。だらだら1時間くらい見物していたら、そこいらの素焼きにちょこっと描かせてくれました。あれはその後、どうなったのでしょうか・・・?
左はレンブラントの「夜警」を、なんと実寸大でデルフト焼きしたもの。陶板をいくつも組み合わせてあります。すっごい力業です。右は風景画です。他に肖像画が多かったのは、やはりお国柄でしょうか(しっかし、染付であそこまで描き混むとは、大変なことです)。
左はいかにもなデルフト焼。右のような実験的モダン作品も展示してありました。他にも、日本人のだれそれが注文したお箸とか、わけのわからない品もありました。

http://overglaze.net/